健康・医療

健康リスクマネージメントは意外と軽視されがちです。海外営業パーソンとして活躍するための土台の土台、それが健康なのです。海外出張や赴任の機会などで、海外営業員の肉体は常に変化に晒されているものです。移動する度に、自然環境、衛生環境、社会環境、そして文化も変わります。日頃、日本の土地、日本での生活用にチューンアップされた私達の身体は新しい環境に適応しようと変容を起こします。その身体活動が知らぬ間にストレスになり、自覚の無いうちに疲労として現れてくるのです。お腹の異常や痔の悪化は付きモノで、リスクは身近に存在しています。
 

point 健康・医療のリスクマネージメントの第一段階

まずは日本語の通じる医療機関、信頼できる病院を探しておきましょう。母国語の通じる医療機関を知っていることは非常に重要です。危機状態にあるときは外国語で病状を語ることは困難です。また、救急コールの使い方を調べておきましょう。簡単な3桁とは限りません。また、救急車が民間経営で、電話するとどこの会社の救急車にしますか?等の想定外の質問がくることがあります。リスクは事前の調査が要になります。
 

point 海外で仕事をする人の健康・医療という言葉の認識

○ 健康は自己責任
○ 保険は買うもの
○ 健康はお金をかけるもの
○ 検査、治療、投薬は自己決定で
 

point 海外で仕事をする人の保険

日本の健康保険と、海外の医療保険は全く違うものです。渡航前の事前の調査が大切です。例えばアメリカの場合なら、病気になったらまず保険会社に連絡し、保険でカバーされるか、診察してくれる場所はどこかなどを確認したりもします。渡航前に事前に確認しましょう。

○ 保険は自分でその内容を精査した上、選択して買う
○ 保険料は自分で払う
○ 医療費は全額自費払い(自分で保険会社に請求)
○ 全ての医療機関で受診できるとは限らない
 

point 海外で仕事をする人の薬の知識

日本で飲んでいる薬が欲しくなった場合、日本人が多く住む都市の日系デパートやドラックストアであれば市販のモノを買える場合もあります。しかしながら、名称が違う場合も多くありますので、薬を購入する時は基本的には化学名を元に調べてみて下さい。普通の解熱、鎮痛剤が必要ならアスピリンが良いでしょう。また、抗生物質は病院でも簡単には処方されません。
 

point 海外の感染症

黄熱
アフリカ中部、南アメリカ大陸の主に北側が汚染されている。

デング熱
世界中に広がっており、予防法がない。防虫をすること。

マラリア
世界中にある。内服薬で予防は可能だが、蚊も防虫すること。

ダニ脳炎
主に東欧。良いワクチンもあるので3度の予防接種が推奨される。

寄生虫
川魚、淡水魚の生食を避ける。淡水には入らないこと。

狂犬病
小動物一般にある。コウモリからの感染例も多い。

A型&B型肝炎
日本では予防接種をしないが、世界中に広まっており、予防が大切。

C型肝炎
ワクチンは今のところない(2008年3月現在)。

インフルエンザ
毎年2回ずつワクチンを打つことで、多くの型に対応できる。

性病
クラミジアやトリコモナスはコンドームでは予防できない。

エイズ
治療法は確立されつつあるが、かかっても平気ということではない。
 

point 海外の感染症対策の基本は予防接種・防虫・下痢対策

渡航地域の状況を調べ予防接種を受けましょう。渡航の半年前から準備ができれば理想です。

○ 日本の防虫剤は弱い、海外製のDEET30~50%のモノを選ぶ
○ 野外で現場作業を行う人は、長袖、長ズボン、防虫衣服を着用
○ 黒い服は避ける
○ 熱いものを熱いうちに食べる
○ 淡水浴はしない
○ 体力を使い切らない日程を組む

予防摂取を受けたら、記録や証明を残しておきましょう(幼児の場合母子手帳があると良い)。予防接種の基本組み合わせは「A型肝炎+B型肝炎+インフルエンザ+破傷風+狂犬病+α(地域による)」です。また、渡航前に必ず歯の治療を済ませましょう。
 

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